キャラ文芸ってそういうものなんですね
キャラ文芸の話
こういう流れなんでできた言葉なんだ、という話。
ライト文芸とかキャラ文芸とか、どういう内容の作品群を指すのかよくわかっていなかったんだけど、内容を具体的に指す言葉ではないと。
僕がわかっていなかったのではなくて、具体的に決まっていないと。
いまはお仕事小説とか、あやかし小説とか、そういう呼称もたまに目にします。
こちらは多少内容がはっきりしてそうですが、「あやかし」ってどういうジャンルなのかいまいちわからない。
たぶんこういうのなのかなあと思うけど……。
じゃあお仕事小説って何なのかっていうと、
こういうの……じゃないよね……。
どういう作品群を指す言葉なのかがわかりにくいと、作品を探すときの指標にはならないなあと思ったり。
とにかくひとまとめにしてしまえば何かしら仕掛けるのはやりやすくなるのかもしれないけど。
おすすめの一冊を選ぶ難しさ
作者さんによって、おすすめの作品を選ぶのは難しかったりするよなあと思ったり。
我孫子武丸さんだったら、
当然この作品ですよね。
たぶん異論はない。
「弥勒の掌」「腐食の街」なんかもあるかもしれないけど、おすすめするなら「殺戮にいたる病」。
まあ「かまいたちの夜」もあるかもしれない。
でも選びやすい。
綾辻行人さんだったら当然この作品。
「霧越邸殺人事件」もあるかもしれないけど、まあ十角館。
いきなり人形館をおすすめするひとはいない。
こういうふうに選びやすい作家さんもいる。
で、法月綸太郎さんだったら……、
この作品?
うーん、「ノックスマシン」「頼子のために」「一の悲劇」……。
この一冊っていうのが、ちょっと難しいですよね。
麻耶雄嵩さんだったら……うーん、
ドラマ化してるしこの作品かな……?
「夏と冬の奏鳴曲」でしょっていう気もするし、それは人におすすめするタイプの作品でもないでしょっていう気もするし、それを言い出すともうどれを選べばいいのっていうことにもなる。
一時期絶版の話もあったので、麻耶雄嵩さんは特に難しい。
で、こちら。
ジェフリー・ディーヴァーは選べないよね、と思って。
それが言いたかったんです。
好きなのは「コフィン・ダンサー」ですけど、本当にどれを選んでもいい。
ストーリーの前後関係があるんで「ボーンコレクター」でもいいんですけど。
ジェフリー・ディーヴァーのおすすめって何かなあと考えて、一冊選ぶのは無理だなあと思って、この記事を書きました。
一冊選ぶのが難しい作家さんはいますよね。