作者の体験について

 

 

作者の体験について

 

news.yahoo.co.jp

 

「漫画家は自分が体験したことしか描けない」についての話題。

結構有名な小説家さんもこの話題に反応していて、へえ! と思って見てました。

まあ普通に考えて、体験したこと以外も書いているわけなんですが……。

特にミステリ勢はね……。

 

火種になった人がいるみたい

 

で、この話題の火種になった人がいると。

 

note.com

 

こちらが、経緯の記事。

へえ、このひとが火種なんだ、という内容。

ちょっと、え? と思う部分もありますが……。

 

で、こちらが、じゃあどうやって書くの?についての記事。

 

note.com

 

うん、これはこういうことだと思います。

そうそう、そうだよねという内容。

 

変な経緯

 

で、経緯についての記事を読んでなんか変だな、と思ったのが、

 

火種の人が、こういうこという人いるよねというあるあるツイートをする。

   ↓

あるあるだけど、これは違うんだよねというツイートでみんなが盛り上がる。

   ↓

火種の人「自分のせいで、みんなが架空の敵と戦ってる。ただのあるあるを言っただけなのに」

 

まあざっくり言うとこう。

いや……。

 

あるあるなので、架空の敵とか、別にいないじゃないですか。

特別戦っているわけでもない。

火種の人に何か責任があるというわけでもない。

話題を振ったのは火種の人だとしても、この話題は、あるあるなので、もともとあったわけで、それについて盛り上がっただけで……。

 

なんか変だなと。

そういう話でした。

まあ僕の知らないところでは架空の敵が発生して、みんなで戦っていたのかもしれない。

 

受け取り方がさまざま

 

で、SNSをやっていると、ちょっとこういう変だなと感じることがあります。

いろいろ理由はあるんでしょうけど、ひとつは対象が明確でないという点があるのかなと。

 

ツイッターなんかだと、例えば「これってどうなの?」の意味でリツイートすることもある。

もちろん、「そうだよね」の意味でリツイートすることもある。

「こういう話題がありましたけど、実は私も経験したことがあるんです」と枕にするためのリツイートもあると。

賛成でも反対でも、これはある。

 

引用リツイートはさらにややこしくて、もとのツイートに自分の意見を付け加える意味で使われることが多いんでしょうけど、もとツイートの本人にも引用リツイートした通知が届くんですよね。

で、本人に反論しているように受け取られることもある。

そういう意味で使うことも、もちろんあります。

 

日常で使われる日本語は、対象を明確にしないことが多いですから、そのせいもあります。

受け取り方が、任意になってしまうと。

自分が対象とした発言ではないのに、自分を対象としていると誤解することもあると。

で、「あなたのことは言ってないんですけど……」とか、「関連した話題について話しただけなんですけど」とか、「そういう意味では言ってないんですけど……」となると。

 

自分のタイムラインの中では成立している文脈も、ほかの人からは見えてるわけありません。

でも自分にはタイムラインが見えているわけですから、そこに気づきにくい。

そこら辺のずれはあるんでしょうね。

 

いずれにしろ体験したものしか書けないわけではない

 

まあいずれにしろ作家は体験したものしか書けないわけではないです。

上の記事にあったように、体験していないものを書く方法はあります。

体験していないものを書いている実例もたくさんあります。

 

そもそも体験したものしか書けないと考える具体的な根拠が、ないんですよね。

体験したものしか書けないはずなんだ! とするスタート地点が、まずないと。

なのでその意見にこだわる理由もないと。

 

体験しないならしないでやりようはあるし、体験してるんだったらしてるでそれを参考にすればいい。

それだけです。

 

一方で、体験したものしか書けないと考える人は、マジでいます。

本当にいるんです……。

どういうことなのか、説明してもらおうとすると、怒るし、ごまかすし、怖いです。

体験したもの以外も存在するよね? と説明しても聞いてくれない。

スピリチュアルの人みたいな、会話が成立しないタイプの人……。

 

一般人の僕でも見かけるので、小説家の方などは、うんざりするくらい絡まれていたりするんでしょう。

そういう話もちらほら見かけましたし。

 

ということで、作者は体験したもの以外も書けるが、作者は体験したもの以外を書けないと考える人はいるし、それはある程度あるあるとして恐れられているし、それは存在しない敵ではない、存在すると。

そういうことです。